HYROXのペナルティ一覧|ノーレップ・周回不足・失格の違い
HYROXの26/27 Singlesペナルティを一覧で確認。周回不足、ノーレップ、時間加算、未完了DQ、重量間違いと返却の修正条件を区別して解説します。

HYROX 26/27 Singles Rulebook
HYROXのペナルティは、どれも同じように数秒足されるわけではありません。ウォールボールのノーレップ、ランの周回不足、種目の未完了では扱いが異なります。先に違いを知っておくと、当日ジャッジに指摘されたときにも、何を直すべきかが分かります。
この記事は2026年11月5日に確認した26/27シーズンのSinglesルールを基準に、よくある違反と、修正できる条件を整理したものです。DoublesやRelayの交代に関する規則は別に確認してください。制裁の最終判断をこの表だけで決めず、会場のジャッジと公式案内に従います。
ノーレップ、時間加算、DQ、DNF、DNSは別の扱い
ノーレップは、その反復が有効回数に数えられないことです。たとえばウォールボールで基準を満たさなければ、ボールを投げた回数だけでは完了しません。有効回数をそろえる必要があります。時間加算は、記録に所定の時間が加わる扱いで、ノーレップと同じ意味ではありません。
DQは失格です。26/27 Singlesではレースディレクターが判断し、失格となったレースをそのまま競技として続けることはできません。DNFはDid Not Finish、DNSはDid Not Startです。これらの表示を見て、すべてを「罰金のような時間加算」と考えないでください。
| 表示・扱い | 意味 | 考えること |
|---|---|---|
| ノーレップ | その反復を有効回数に数えない | 指示を聞いて動作を直す |
| 時間加算 | 結果に所定時間を加える | 原因と修正条件を確認 |
| DQ | 失格 | 継続できるという自己判断をしない |
| DNF | 完走していない扱い | 体調による離脱などと区別 |
| DNS | 出走していない扱い | チップ等の受付・装着を確認 |
規則は公式Singles Rulebookの12章と45ページのペナルティ表から確認できます。本文の基本方針と個々の種目の説明を両方読む必要があります。たとえば「最初は警告」とだけ覚えても、未完了や安全上重大な行為にまで当てはまるわけではありません。
周回不足と、1kmを丸ごと飛ばすことは同じではない
ランが何周で1kmになるかは会場によって違います。周回が一つ不足したときの時間加算も、4周構成なら3分、3周なら5分、2周なら7分と変わります。1周で1kmとなる構成でその周を飛ばす場合はDQです。「一周忘れても何分か足せば済む」と、どの会場でも同じに考えないでください。
| 違反 | 26/27 Singlesの扱い |
|---|---|
| 4周構成でラン1周不足 | 不足1周につき3分 |
| 3周構成でラン1周不足 | 不足1周につき5分 |
| 2周構成でラン1周不足 | 不足1周につき7分 |
| 1kmのラン全体を欠く | DQ |
| INから出る/OUTから入る | 違反ごとに2分 |
| 種目の入口・出口を誤る | 違反ごとに2分 |
会場図の周回数と、IN・OUTの位置をスタート前に見ます。隣の人は別の区間や別の周回かもしれません。人についていくことを数える代わりにしないでください。時計や画面は補助になりますが、必要な周回を終える責任は競技者にあります。
種目の順番を間違えた場合は、最初の違反に3分、二つ以上を順序違いで行えばDQです。抜けた種目をウォールボールに入る前に行うことは認められますが、順番違いのペナルティそのものがなくなるとは限りません。気づいたら勝手に先へ進まず、ジャッジの指示を確認します。
種目を途中で離れることは、時間を足せば済む話ではない
現行の12.1.3とペナルティ表は、ワークアウトの一部未完了、種目全体の欠落、1kmの欠落をDQとしています。スキーエルゴやローの1000m不足、ウォールボール100回の不足、スレッドのレーン不足、キャリーの周回不足も、表に未完了として挙がっています。
たとえばローで残り数mになったとき、勢いで距離が進むだろうと先に立つのは避けます。1000mを終え、ジャッジの確認を受けてから降ります。スキーエルゴも完了の確認を受けてから離れます。最後の数字と確認までを、練習から手順に入れておく方が確実です。

ファーマーズキャリーとランジで重さを間違えた場合には、各種目の規定で、正しい重量を使って種目全体をやり直す条件があります。一部だけ正しい重さに変えれば足りる、というものではありません。修正せずに終えればDQの対象です。遠くから色だけを見て持ち出さず、部門と表示を確かめます。
公式PDFのDNF節には未完了に関する別の説明も残っていますが、未完了を自分の都合でDNF扱いにして続けられると考えないでください。本稿では未完了を直接扱う12.1.3と最新の一覧表を基準にします。現場で食い違いがある場合は、レースディレクターの判断を確認する必要があります。
動作の違反は、種目ごとの条件を確認する
26/27 Singlesの基本ルールでは、ステーション1〜7の動作基準について、同じステーションで最初に一度警告し、二度目以降は関連するペナルティが適用されます。ただし、重大性により事前警告なしの制裁もあります。警告一回を使える権利のように考えず、練習で動作を覚えます。
| 種目・違反 | 扱い・修正のポイント |
|---|---|
| バーピーの動作基準違反 | 正式な警告後、二度目以降は違反ごと15秒 |
| ランジの膝未接地・立ち切り不足 | 警告後の違反に15秒。交互の動作も確認 |
| ランジで袋の負荷を肩から外す | 違反ごと15秒 |
| ケトルベルの返却違い | 30秒。Roxzone退出前に直せば適用なし |
| サンドバッグの返却違い | 30秒。Roxzone退出前に直せば適用なし |
| ウォールボールの無効動作 | ノーレップ。有効回数に数えず、完了まで続ける |
ウォールボールは、ステーション1〜7と同じ「最初は一回見逃してもらえる」という理解ではありません。しゃがむ深さや標的への当たり方が基準を満たさなければノーレップです。数える声を聞き、有効な回数を終えてから離れます。
返却違反は、距離を終えた後にも起こります。ケトルベルは指定の場所でハンドルを上向きに戻し、サンドバッグも指定場所へ返します。戻り直せる条件があるからと雑に置くのではなく、正しく置くまでを練習に含めてください。

チョーク、外部の補助、給水でも違反がある
チョークは、自分で持ち込めば自由に使えるわけではありません。現行ルールでは大会が提供するものを、スレッドプルとファーマーズキャリーで使う条件です。自分のチョークの使用や、ステーションから持ち出す行為、認められていない場所での使用には2分のペナルティが定められています。
観客から飲食物を受け取るなどの外部の補助も、違反ごとに2分の対象です。声援と、競技中に外から補給や装備を受け取ることは分けます。装備の受け取りなど重大なケースの扱いは、その内容と公式判断によって異なるため、何でも2分で済むと考えないでください。
| 行為 | 26/27 Singlesの一覧表 |
|---|---|
| 自分のチョーク・許可外の使用 | 2分 |
| 外部の補助 | 違反ごと2分 |
| 許可なく違う時刻でスタート | DQ |
| 競技中に計測チップを着けていない | DNS |
| 開始後もスタートトンネルで待つ | 1分が適用される場合あり |
| ごみ捨て・給水を体へかける急冷 | 違反ごと2分 |
| 唾を吐く等・スポーツマンシップ違反 | 2分またはディレクター判断でDQ |
給水所の水は、体にかけて冷やすためのものとして扱わないでください。ごみを投げ捨てる、他の参加者を妨げるなどの行為も対象になります。道具の使い方ばかり見ていると忘れがちですが、会場を共に使うための条件です。
受付後はチップを足首に正しく着け、リストバンドと出走ウェーブも確認します。違う時間に走った方が空いているからと、自分で変更することはできません。これらは強い練習をしなくても事前確認で減らせるリスクです。
指摘されたときに確認する順序
ノーレップを言われたら、まず何を直すのかを確認します。胸が床へついていない、膝が伸びていない、標的へ届いていないなど、理由が分かれば次の有効な反復へ戻れます。同じ動きを急いで繰り返す前に指示を聞きます。
距離や周回、種目の完了に関する指示なら、その場で自分の終えた区間を確認します。返却違反ならRoxzoneを出る前に戻って修正できる場合がありますが、未完了を単なる時間加算として自己処理しないでください。個々の裁定はジャッジとレースディレクターへ確認します。
記録公開後に疑問がある場合は、大会名、部門、出走時刻、どの区間・表示が疑問なのかを整理し、その大会の公式問い合わせ案内から連絡します。問い合わせの手続きや期限は、その大会の案内に従ってください。
HYROXのペナルティでよくある質問
ノーレップは何秒追加ですか?
ノーレップ自体はその反復が数えられないことです。必ず一回につき一定秒が足されるという意味ではありません。種目ごとの時間加算と区別します。
一周忘れたら必ず3分ですか?
いいえ。26/27 Singlesでは会場が何周構成かで3分、5分、7分が変わり、1km全体の欠落はDQです。会場図で周回数を確認します。
キャリーの重さを途中で直せば大丈夫ですか?
正しい重さで種目全体をやり直す必要があります。途中から正しい重さに変えて残りだけ行うのでは足りません。ジャッジの指示を確認してください。
失格でも最後まで走れますか?
26/27 Singlesの12.4では、レースディレクターに失格とされた場合、そのレースを競技として続けられません。DNFと同じ扱いにしないでください。
まとめ
ペナルティは、ノーレップ、時間加算、DQなどで意味が違います。ランの周回不足と1km全体の欠落、動作の違反と種目未完了も分けて確認します。
最初に覚えたいのは、部門の重量、周回とIN・OUT、種目ごとの完了と返却です。普段の練習で開始から終了まで省かず行い、当日はジャッジの声と現行ルールに従ってください。




