HYROXのPFTとは?種目・タイムの目安と受け方
HYROX PFTの6種目、距離・回数・重量と公式のタイム目安を解説。出場資格との違い、申し込みと結果を練習に生かす方法。

HYROX Japan
HYROXに興味はあるけれど、今の体力で出場してよいのか分からない。そんなときに目安になるのが、HYROXのPFT(Physical Fitness Test)です。ランニングといくつかの動作を順番に行い、完了するまでの時間を測ります。
ただし、PFTはHYROX本番の8種目を短くした同一レースではなく、出場資格を取るための必須試験でもありません。タイムだけで参加を諦めるより、何が苦手だったかを練習へ戻す使い方が向いています。公式の6種目、目安タイム、受ける前に確かめたい動作を整理します。
PFTは6種目を続けて行う体力テスト
PFTはPhysical Fitness Testの略です。HYROX公式では、自分のフィットネスレベルを知るためのテストとして紹介しています。6種目を決まった順番で行い、全体のタイムを測る仕組みです。HYROX本番のように、各ワークアウトの前へ1kmのランが8回入る形式ではありません。

出典:HYROX Japan
この違いは、結果を読むときに重要です。PFTを30分で終えたから、本番も一定の換算で何分になる、という公式の単純な計算式はありません。スレッドプッシュ・プルや重りを持つ移動もPFTには含まれないため、本番で必要な動作を全部確認できるわけでもありません。
一方で、呼吸が上がった状態でバーピーやランジ、ウォールボールを続ける感覚は分かります。普段は筋トレだけ、あるいはランニングだけという人が、自分の得意と苦手の境目を知るきっかけになります。公式の種目と目安はHYROX JapanのPFT案内で確認できます。
公式の6種目と回数・距離

出典:HYROX Japan
日本公式のPFT案内は、次の6種目を掲載しています。回数だけをそろえるのではなく、動作基準と指定条件を確認して受けましょう。特にランの傾斜、バーピーの距離、ウォールボールの重量は、自由に変えると公式の目安と比較しにくくなります。
| 順番 | 種目 | 公式案内の内容 |
|---|---|---|
| 1 | ランニング | 1,000m。屋外、または傾斜2%のトレッドミル |
| 2 | バーピーブロードジャンプ | 50回。90cmのジャンプ |
| 3 | ステーショナリーランジ | 100回。立位で伸ばす動作を含む |
| 4 | ローイング | 1,000m |
| 5 | ハンドリリースプッシュアップ | 30回 |
| 6 | ウォールボール | 100回。男性6kg、女性4kg |
PFTのバーピーは「50回・90cm」、本番のバーピーブロードジャンプは「80m」です。数値が似ていても数え方が違います。ハンドリリースプッシュアップもPFTの種目で、本番8種目の一つではありません。PFTと本番のルールを混ぜて練習計画を作らないようにしてください。
ウォールボールは最後に100回が来るため、そこまでのペース配分も結果に影響します。重さを持ち上げられるかだけでなく、動作を保って繰り返せるかを見たいところです。初めて使う器具があるなら、テスト本番で初めて説明を受けるのではなく、体験クラスなどで先に触れておくことを勧めます。
バーピーブロードジャンプは、ジャンプの距離を確認してから始めます。疲れて短くなった動作を回数だけ数えると、次に測った結果と比較しにくくなります。ランジやプッシュアップも、どこまで動けば有効かを最初に確認し、数える人と同じ認識にしておきましょう。
目安タイムは部門選びの参考で、合格ラインではない
日本公式のページには、PFTのタイム別に部門の目安が掲載されています。範囲が重なるので、何分を1秒超えたら別部門にしか出られない、といった試験の合否のように扱うものではありません。

出典:HYROX Japan
| PFTのタイム | 公式の参考区分 |
|---|---|
| 15〜25分 | OpenまたはPro |
| 25〜35分 | Open |
| 30〜40分 | Doubles |
| 35〜45分 | Relay |
例えば32分はOpenとDoublesの両方の範囲に入ります。それは矛盾ではなく、同じ体力でも一人で挑戦するか、ワークアウトを分担するかを選べる余地があるということです。PFTだけで、本番の器具の重量、走行量、楽しみ方まで決まるわけではありません。
HYFITとして初参加で重視したいのは、無理なく完走を目指せるかです。速いPFTタイムを理由にすぐProを選ぶより、本番の重量を扱えるか、8回のランを続けられるかを別に確認してください。友人と楽しみながら完走したいなら、DoublesやRelayを選ぶ考え方も自然です。
PFTの開催場所を探して申し込む
PFTを受けるなら、各施設の開催案内で場所、日時、参加条件を確認します。公式PFTポータルは現在ログイン画面へ移るため、未登録でもそのまま開催場所を一覧で探せる画面とは区別してください。HYROXの加盟施設でも、いつでもPFTを受けられるとは限りません。日常のクラスとPFT開催を分けて調べてください。
予約前に確認したいのは、初参加でも受けられるか、動作説明があるか、必要な持ち物、料金、結果の記録方法です。トレッドミルやウォールボールの設備があっても、公式条件の全種目を続けて行えるかは別です。自主実施する場合は、施設に器具の占有や移動についても確認しましょう。
友人同士で測る場合も、回数を数える人と時間を測る人の役割を決めます。自己流の短い動作で回数だけ達成すると、次の測定と比較しにくくなります。公式の動作基準にそろえ、分からない点はトレーナーへ確認する方が、結果を練習へつなげやすくなります。
初めての動作が複数ある場合は、PFT予約だけでなく事前の体験クラスを探します。「何分で終わるか」を知る前に、何をするか分かる状態にしておくと、テスト中に説明のため止まる時間を減らせます。私は初心者なら、まず器具と動作を覚える体験から入る方を勧めたいと考えています。
体調が悪い日や、動作で痛みが出る状態で、数字を取るために無理をする必要はありません。PFTをその日に終えたことより、そのあと練習を続けられることを優先します。施設の指導者へ相談し、内容や実施日を調整してください。
結果を記録して、次の練習を決める
PFTを繰り返すなら、記録の残し方を初回からそろえると比較しやすくなります。専用アプリを使わなくても、スマホのメモや紙で構いません。大切なのは、次回の自分が同じ条件だったかを読み取れることです。

出典:HYROX Japan
| 記録 | 例 |
|---|---|
| 実施条件 | 日時、屋外かトレッドミル、傾斜、ボール重量 |
| 全体と種目の時間 | 総時間、途中の区切り、休んだ長さ |
| 動作の崩れ | 回数をやり直した場面、説明を受けた点 |
| 次に試すこと | 前半を抑える、フォーム練習、器具の設定確認 |
例えばローイングを全力で終え、そのあとプッシュアップの途中で長く止まった場合、押す筋力の練習だけが答えとは限りません。次はローイングの入りを抑えて、後半がどう変わるかを比べる余地があります。これは検証の方法であり、誰でも同じ配分が最速になるという意味ではありません。
記録を見たら、最も遅い種目だけでなく、前半の配分が後半へどう影響したかを考えます。次回も距離・重量・動作をそろえて測り、何を変えたか一つ残してください。専用アプリでなくても、紙やスマホのメモで続けられれば十分です。
HYROXのPFTについてよくある質問
PFTを受けないと大会に出られませんか?
PFTは通常大会の必須出場資格として案内されていません。初参加の参考にはなりますが、受検自体をエントリーの条件と混同しないでください。
PFTとHYROX本番の種目は同じですか?
同じではありません。PFTは6種目で、ハンドリリースプッシュアップを含みます。本番は8種目で、スレッドやキャリーなどがあります。
30分なら何部門に出るべきですか?
公式目安ではOpenとDoublesの範囲が重なります。重量への対応、ランニング、誰と楽しみたいかも含めて選び、タイムだけで決めないようにしてください。
ジムで自分で測ってもよいですか?
施設の利用条件を守り、公式の距離・回数・重量・動作にそろえる必要があります。器具の占有や移動は施設へ確認し、不明な動作は指導を受けてください。
まとめ
PFTは、6種目の総合タイムから自分の課題を知るテストです。公式の目安は部門選びの参考になりますが、出場の合否や本番タイムの保証ではありません。
器具に慣れ、条件をそろえて測り、結果を練習へ戻す使い方がおすすめです。まず完走を楽しめる出場形式を選び、練習を無理なく続けていきましょう。




