HYROXの練習記録|メモで続ける方法と記入例
紙やスマホのメモでHYROXの練習を記録する方法。距離・時間・重さに一言を添える記入例と、条件を揃えて振り返る手順を紹介します。

Sgt. Justin Rachal / U.S. Army
練習を終えた直後は覚えていても、数日たつと「何kgで何本やったか」「どこが難しかったか」は曖昧になります。次回も同じ条件から始めたいなら、たくさん書くより、必要なことだけをその日のうちに残す方が役立ちます。
紙でもスマホのメモでも、使いやすい方法で構いません。私は、成長を見える形にして継続につなげるために、記録を大切にしたいと考えています。ここでは入力する項目を絞り、コピーして使える記録例と、読み返すときの見方を紹介します。
最初は、内容・条件・感想を残す
ランなら距離と時間、器具なら重さと回数を残します。接続練習では順番と休憩も必要です。「今日はきつかった」だけでは次回の比較が難しいので、何をしたかが再現できる程度の数値を添えます。
感想は長文でなくて構いません。「最後のランで歩いた」「ボールを持ち直す回数が減った」など、一つの出来事で十分です。毎回気合いの入った日記を書こうとして記録自体をやめてしまうより、続けられる量にします。

写真:Dose Media / Unsplash
メモへコピーして使える練習記録
次の項目を紙やメモに写し、不要な欄は削ってください。実績として埋めたものではなく、自分の練習を書き込むひな型です。
日付:
今日の目的:
実施内容:ラン___m/___分、種目___、重量___kg、___回×___セット
順番と休憩:
できたこと:
難しかったこと:
次回変えること:
毎回すべてを埋める必要はありません。短いランだけの日は距離・時間・一言、器具を覚える日は種目・重さ・コーチに教わった点、というように目的へ合わせます。
表計算で種目ごとに並べるなら、HYFIT練習記録CSVをダウンロードできます。1行にラン1本、種目1セットなどを記録し、同じ練習なら日付と目的を揃えます。時間を「2:50」のように入力すると時刻へ自動変換される場合があるので、列の形式を文字列にするか、秒数を別列で持ちます。
記入例:次回も同じ条件で比べられる1回分
目的「ローイングから走り出す」、場所「屋内、同じローイングマシン」、内容「500mラン→Row250mを2組、組間2分休憩」。1本目のラン2:50、Row1:16、2本目のラン3:02、Row1:17。メモ「2本目のランで出だしに一度歩いた」。次回「距離と器具の設定を維持し、最初の500mの入りだけ少し抑える」。これは入力方法を示す例で、実測記録や目標タイムではありません。
エルゴの画面は、距離・経過時間・500mペースを分けて写す
ローイングやSkiErgで記録を残すなら、まず何の単位を見ているかをそろえます。大きく表示された数字が、そのまま種目全体のタイムとは限りません。Concept2の表示には経過時間、距離、500m当たりのペース、動作頻度などがあり、Unitsで強度の単位を切り替えることもできます。

出典:Concept2
上の表示例では、大きい2:28の横に「/500m」があり、これは500m当たりのペースです。実際の経過時間は上部の14秒、進んだ距離は42mです。大きい数字だけを「今回のタイム2分28秒」と写すと、練習した距離も所要時間も違う記録になってしまいます。画面の配置は機種や設定で異なっても、数字の横の単位を見る習慣は同じです。
PM5では、Main MenuからMemoryへ進み、List by DateかList by Typeを選び、対象のワークアウトを虫眼鏡で開けます。終了後に記憶したつもりでも、別の利用者の記録を見ている場合があるため、日時と自分が行った距離を照合して写します。USB Logbookを使っている場合は保存先も変わるので、普段使う施設の機器の扱い方を教わってください。
Concept2の案内では、Just Row/Just Skiは距離が0から加算され、距離指定のSingle Distanceでは指定距離から減算されます。始め方が違うと、同じ画面の数字でも「残り」と「完了した距離」が変わります。比較する二回は開始方法もそろえ、途中で止めた場合は実際に終えた距離を残します。参照:Concept2のPM5操作案内。
ジムの機器は共有する物です。自分の記録を探すために、ほかの人の履歴を削除したり、設定を初期化したりする必要はありません。残せる範囲で結果をメモし、施設が撮影を認めているなら自分の結果画面だけを撮る方法もあります。周囲の人や個人情報が入らない場所で行ってください。
同じ数字でも、条件が違えば分けて読む
スレッドなら、床やソリ、レーンの長さが違うと、同じ重量でも動かしやすさが変わります。「施設A、12.5mを4本、本体込みか不明」まで残しておけば、別の場所の記録と単純に比べずに済みます。
ウォールボールなら有効回数と休憩、ランなら屋内・屋外や距離の測り方も補足できます。ただし、最初から全条件を細かく入力する必要はありません。比べるときに意味が変わりそうな項目から追加しましょう。

Sgt. Justin Rachal / U.S. Army
週の終わりに、次回変えることを一つ選ぶ
記録が増えたら、同じ種目や似た条件の日を並べます。タイムが短くなったかだけでなく、休憩が減った、フォームを確認できた、予定した回数を続けられたことも振り返ります。初回の目標が完走なら、練習を継続できていることも準備の進歩です。
次回のメニューへ反映するのは、一度に一つで構いません。負荷を上げる、休憩を変える、前半のランを抑えるなど、何を変えたかを残すと、その後の比較がしやすくなります。毎週改善が見えないからといって、すぐに全部のメニューを替える必要はありません。
次の架空の1週間では、時間が違う二つのウォールボール練習を見返します。タイムの短縮だけで結論を出さず、そろった条件と変わった条件を先に確認します。
| 日 | 内容と条件 | 見返すメモ |
|---|---|---|
| 火 | ウォールボール4kg、的2.70m、有効10回×3セット | 休憩30秒・30秒。最後のセットで的を1回外した |
| 木 | 屋外ジョグ25分。時計で距離を記録 | ウォールボールとは別の目的。タイム比較から除外 |
| 土 | 同じ場所・4kg・2.70m・有効10回×3セット | 休憩30秒・30秒。的を外さず完了。次回も同条件で再現できるか確認 |
この週なら「すぐ重さを増やす」より先に、同じ条件で当てられるかをもう一度確かめる選択肢があります。目的がランのペースなら、屋外ジョグではなく同じコース・距離の記録を別に比べます。空欄を埋めるために思い出せない数値を推測する必要はありません。

写真:Sgt. Justin Rachal / U.S. Army
練習メモと公式レース結果を分けて保存する
HYROXの公式結果には、ランと種目の区間タイムが用意されています。大会後は公式結果へのリンクと部門を保存し、その日の感想を追記すると、練習で残した内容とつなげて読めます。公式の結果データ案内と、スプリットの整理方法を確認してください。
使う道具は後から変えられます。まず紙やメモで必要な項目が分かってから、入力や検索を楽にするためのアプリを検討しても遅くありません。紙・メモ・アプリの選び方では、目的ごとの違いを比較しています。

出典:HYROX公式結果サイト
種目ごとに、記録する数字を変えてよい
ランもスレッドも同じ「分・秒」だけで並べると、次回に同じ練習を作りにくくなります。必要な条件が違うため、最初から全種目の入力欄を埋めるより、今日練習した種目の欄だけ使います。
| 種目・練習 | 数値 | その数値の意味を変える条件 |
|---|---|---|
| ラン | 距離、時間、歩いた時間があればそれも | 走路、計測方法、単独か種目後か |
| スキーエルゴ・Row | 距離、所要、設定を変えた場合は設定 | 同じ機器か。休憩・交代を含むか |
| プッシュ・プル | 片道距離、本数、重さ | プレートだけか本体込みか。床とソリ |
| キャリー・ランジ | 重さ、距離、置いた回数 | 使用した器具、往復の距離、順番 |
| ウォールボール | 重さ、的の高さ、有効回数、休憩 | 誰が数えたか。単独かランの後か |
例えばキャリーで「24kg、200m、2:20」だけなら、24kgが片手なのか合計なのか分かりません。「片手24kg、10m往復を10回、途中で2回置いた」と残すと、次回も同じ形を組めます。一方で、普段の軽いジョグなら、そのすべての欄を使う必要はありません。距離と時間、気づいたこと一つで足りる日もあります。
時計を使う人と、メモだけで残す人
時計でラップを取れるなら、どこでボタンを押すかを先に決めます。ラン終了、種目終了、その間の移動を別ラップにするのか、ランと種目を一組として取るのかが毎回変わると、後で区間同士を比べられません。時計の画面で区別しづらければ、最初は一組全体だけを測り、種目の条件をメモで補う方法もあります。
メモだけなら、練習中にすべて入力しようとせず、セット間に一言書き、終わってから必要な数字を確認します。紙なら汗で読みにくくならない場所へ置き、スマホを使う場合も施設の器具をふさがない場所で操作します。入力に気を取られて練習が止まるなら、欄を減らします。
記録が抜けた日と、予定を休んだ日の扱い
予定した練習を休んだ場合は、理由を短く残します。仕事で行けなかった日と、前の練習が負担になって休んだ日は、変える予定が違います。前者は曜日や場所、後者は量や休憩を見直す材料になります。空いた枠を後でまとめて埋めるより、次の一週間で続けられる予定に戻します。
私が記録を大切にしたいのは、数字の成長と、続けられたことの両方が見えるからです。タイムが変わらなくても、操作を迷わなくなった、教わったフォームを再現できた、予定した二回に通えたという変化が残ります。週末には、次回変えることと同じように、次回も続けたいことを一つ選んでください。

写真:Sgt. Justin Rachal / U.S. Army
重量だけでなく、何を有効に終えたかを残す
筋トレの記録では重量と回数がよく使われますが、HYROXの練習はそれだけでは条件が足りないことがあります。ソリは本体込みの重さと片道の長さ、エルゴは距離と設定、ウォールボールは投げた数と有効数です。すべての種目へ同じ欄を無理に当てはめず、比較したい種目に必要な情報だけを足します。

Sgt. Justin Rachal / U.S. Army
ウォールボールの動作を教わった日なら、ボールの重さ、狙った的、セットごとの有効回数、No Repの指摘、休み方を残します。投げた回数だけ増えても有効回数が変わらなければ、次回は回数を足すより動作の復習が候補です。誰かに見てもらったときは、その人から言われたことと自分の感覚を分けて書くと、聞き直す内容も明確になります。
練習の直後には、きつさや疲れも自分の言葉で一行残せます。ただし、きつかったから必ず悪い練習、楽だったから効果がない、とは判断しません。動作を覚える日、短い接続を試す日、前回と同じ負荷を比べる日では目的が違うためです。最初に書いた目的と、実際にできたことを最後に並べる方が、感想だけで評価しづらくなります。
週末の振り返りでは、予定表をすべて埋めたかより、次に何を繰り返すかを決めます。同じ条件の二回で有効回数がそろったなら、もう一度同じ内容で確かめる。器具待ちで計画を終えられなかったなら、予約枠や使う種目を変える。原因がまだ分からなければ、条件を増やさず指導を受ける予定へ戻せます。
記録のための道具は、紙でもメモアプリでも構いません。私は、成長が見えることが継続につながると考えているので、入力が面倒でやめるくらいなら、必要な数字と次の一回だけの短い記録を勧めます。細かいグラフを作るより、前回と今日の違いを一つ説明できる状態を先に作りましょう。
よくある質問
記録する項目が多くて続きません。最低限何を書けばよいですか?
その日の内容、条件、気づいたこと一つから始められます。短いランなら距離と時間、器具を使う日なら種目・重さ・回数など、次回も同じ練習を再現するために必要な項目へ絞ってください。
エルゴの大きな数字を、そのままタイムとして記録してよいですか?
数字の横の単位を確認してください。500m当たりのペースと、実際の経過時間は別です。距離・経過時間・ペースを取り違えないよう、本文の表示例や使用機器の案内に合わせて写します。
紙やメモで始めて、後からアプリに変えてもよいですか?
まず紙やメモで、自分が残したい項目を把握してから道具を変える方法もあります。入力や検索に手間を感じた段階でアプリを検討すれば、必要な機能を選びやすくなります。記録を続けられる方法を優先してください。
まとめ
練習記録は、内容と条件が再現でき、次回の課題を一つ思い出せれば出発できます。距離・時間・重さ・回数に、できたことと難しかったことを添えてください。
記録すること自体を重い作業にせず、紙でもメモでも続く方法を選びましょう。数値の変化と継続の両方を見返すことで、次に取り組むことを決めやすくなります。



