HYROXリレーのルールと走順|4人の担当・交代を決める

HYROXリレーの4人構成、各自2回の担当と交代、計測チップとフィニッシュを公式ルールで解説。男女チームの公開重量表とMixedの確認点も整理。

4人でフィニッシュするRelayチーム。
4人でフィニッシュするRelayチーム。
HYROX

HYROXのリレーは4人で出る部門です。一人が2回の1kmランと2種目を担当するため、全種目を一人で行うSinglesとは準備の仕方が変わります。ただし、四人で好きなときに入れ替わり、種目の途中を分担する形式ではありません。

走順を決めるには、得意な器具だけでなく、2回目のランまでの回復や交代の動線も考えたいところです。2026/27の公式Relayルールブックを基に、チーム構成、担当の決め方、交代方法、最後のフィニッシュまで説明します。

リレーは4人が2回ずつ担当する

2026/27 Relay公式ルールのチーム構成と担当範囲。
2026/27 Relay公式ルールのチーム構成と担当範囲。
出典:HYROX Relay Rulebook 10ページ

Relayは男性4人、女性4人、Mixedは男性2人・女性2人のチームです。各選手が2回の1kmランと、それぞれのランに続くワークアウトを担当します。全体では本番の8種目を決められた順番で進めます。

一人が行う総ランニング距離は2kmですが、短いから練習しなくてもよいと考えるのは早計です。ランの直後に器具へ入り、決められた距離や回数を終える必要があります。担当する二つの種目と、疲労した状態で走れるかを一緒に確認しましょう。

連続する二つを担当することも、間を空けて担当することもできます。ただし、全員が2回ずつであることと、種目順を変えないことが前提です。ルールの一次資料は2026/27 Relay公式ルールブックです。


種目の順番と負荷を先にそろえる

2026/27 Relay公式ルールの距離・重量表。
2026/27 Relay公式ルールの距離・重量表。
出典:HYROX Relay Rulebook 8ページ

担当を決める前に、各種目の距離と回数を全員で共有します。スレッドの重量はソリを含むため、ジムのプレートだけの数字と比較しないことも大切です。以下は現行ルールブックの女性・男性の公開表です。Mixedを明示した列がないため、本稿ではMixedの各担当に適用する重量を断定しません。

順番・種目女性チーム男性チーム
1 SkiErg1,000m1,000m
2 スレッドプッシュ102kg・50m152kg・50m
3 スレッドプル78kg・50m103kg・50m
4 バーピーブロードジャンプ80m80m
5 ローイング1,000m1,000m
6 ファーマーズキャリー2×16kg・200m2×24kg・200m
7 サンドバッグランジ10kg・100m20kg・100m
8 ウォールボール4kg・100回6kg・100回

スレッドは同じ重量でも床やソリで抵抗が変わります。練習環境で重さを扱えたから本番も同じ感覚、とは限りません。押す・引く距離を続けたあとにランへ戻れるかまで試してください。

スキーエルゴとローイングは、それぞれ1,000mを終える必要があります。距離が同じでも、普段どちらに慣れているかで進め方は変わります。担当する選手がモニターの見方と基本動作を知っているかを確認しておきましょう。

キャリーは二つのケトルベルを持って200m、ランジはサンドバッグで100mです。短い距離だけを試し、持てたから大丈夫と判断しないことが大切です。握力や姿勢、呼吸を保って移動を続けられるかまで確認します。

ウォールボールは100回で、ただ投げればすべて数えられるわけではありません。深さやターゲットへの命中など有効な動作基準があり、審判が有効回数を判断します。練習では回数を数えることと動作を揃えることを同時に行い、最後の担当が自分の感覚だけで終わりを決めないようにします。

Mixedの担当重量に迷う場合は、日本公式の問い合わせ先へ出場部門を示して確認してください。全員が男性の重量、または全員が女性の重量だと推測して練習を決めないようにします。


交代はトランジションゾーンのハイタッチで行う

2026/27 Relay公式ルールのトランジションゾーンと交代。
2026/27 Relay公式ルールのトランジションゾーンと交代。
出典:HYROX Relay Rulebook 13ページ

公式ルールでは、次の選手との交代はトランジションゾーン(TZ)で行います。担当を終えた選手が戻り、待っている次の選手とハイタッチして交代します。次の選手は交代の直前に入り、他の選手は必要以上にゾーンへ居続けないようにします。

連続担当の場合もTZを通過します。器具からそのまま次のランへショートカットすると、計測チップの検知が成立せずペナルティーにつながります。交代しないからゾーンを通らなくてよい、とは考えないでください。

全選手は自分の計測チップを足首へ装着します。代表者一人がチップを持ち回る駅伝形式ではありません。スタート時点で四人がそろうこと、割り当てられたウェーブで出ることもルールに含まれます。

当日は会場ごとにTZの場所や出入りの経路を確認しましょう。誰が次かを言葉で共有しておくと、疲れて戻ったときにも迷いにくくなります。計測や周回数を画面だけに任せず、自分のランの周回を把握することも各選手の役割です。

コースのINとOUTを間違えないこともルールの一部です。次の担当がどの入口から走り始めるか、戻った人がどこへ出るかを会場で確認します。速く交代しようとして動線を外れると、時間を稼ぐどころかペナルティーにつながります。

疲労した状態では、普段なら分かることでも判断に時間がかかる場合があります。そこで、交代の相手の名前を呼ぶ、終わった人はすぐ指定方向へ出るなど、全員が同じ流れを持っておくと動きやすくなります。会場固有の動線が出たら、その図へ合わせて確認してください。


最後のウォールボールと4人のフィニッシュ

最後の選手が8回目のランへ出たら、ほかの三人は観客側の指定動線を通ってウォールボールのRelay Entryへ向かいます。競技コースを横切って近道をするのではなく、会場の案内に従って移動してください。

4人でフィニッシュするRelayチーム。公式競技紹介の写真。
4人でフィニッシュするRelayチーム。公式競技紹介の写真。
出典:HYROX

ほかの三人がウォールボールのエリアへ入れるのは、最後の担当選手がウォールボールを始めてからです。リグの下で待機し、最後の100回を四人で分けて終えるルールではありません。100回を完了したあと、四人でフィニッシュへ向かいます。

この場面だけでも事前に共有しておくと、最後の選手が一人で待ったり、ほかの三人が早く入り過ぎたりするのを避けやすくなります。応援する友人にも、どの選手が最後かを伝えておくと、フィニッシュを見つけてもらいやすくなります。

年齢区分は四人の年齢の平均を基にU40と40+へ分かれます。年齢の登録ミスはチームの区分にも影響するので、購入後の情報確認を代表者だけに任せず、各自が確かめてください。


得意種目と回復を見ながら、4人の担当表を作る

まず各人が確実にこなせる種目を確認し、二回の担当の間を空けるか、連続にするかを決めます。元気な状態の器具単体ではなく、1km走った直後に動けるかを試してください。初出場なら机上の最速より、全員が不安なく担当を終えられる配分を優先したいところです。

走順を口頭で話すだけでは、ある人が二回を超えたり、一つの種目の担当が決まっていなかったりすることがあります。四人の名前をA〜Dへ置き換え、全8枠を埋める表を作ってみましょう。次は間隔を空ける組み方の一例です。

枠種目担当の仮案
11km+スキーエルゴA
21km+スレッドプッシュB
31km+スレッドプルC
41km+バーピーブロードジャンプD
51km+ローイングA
61km+キャリーB
71km+ランジC
81km+ウォールボールD

この表の目的は、必ずこの走順にすることではありません。各選手が二回ずつであること、8種目の順番が保たれること、次に交代する相手が分かることを確かめるためです。実際には得意種目と負担を見て入れ替えてください。

例えば、最後の100回を安定して行える人がDを担当する案があります。ただし、その人はバーピー後の回復と最後の1kmも必要です。「ウォールボールが得意」の一言だけで決めず、走った直後にどのくらい動作を続けられるかを見ます。

Bは押す種目と重りを運ぶ種目、Cは引く種目とランジが重なります。握力や脚の疲労の残り方は個人差があるので、表だけで効率がよいと決めつけず、一度試して修正しましょう。練習で担当が変わったら、全員の表も更新します。

当日は、誰が今競技しているかだけでなく、誰が次にTZへ向かうかを共有します。待機時間に移動やトイレを済ませる場合も、次の担当に遅れないようにします。レース前にこの連絡を一度練習しておくと、四人の動きがそろいやすくなります。


HYROXリレーについてよくある質問

一人が得意種目を三つ担当できますか?

各選手は2回の1kmランと2種目を担当します。一人に三つを集め、別の人を一つにする配分ではありません。

二人分を連続して担当できますか?

連続での担当は可能ですが、種目順は変えられません。連続担当でも各ステーション後にトランジションゾーンを通過する必要があります。

計測チップは次の人へ渡しますか?

チップを持ち回る形式ではありません。各選手が自分のチップを足首に装着します。装着と計測のルールを全員で確認してください。

最後のウォールボールを四人で分けられますか?

最後の担当選手が行います。ほかの三人は指定された時点と場所で応援し、完了後に四人でフィニッシュへ向かいます。


まとめ

HYROXリレーは、4人が2回ずつ、1kmランと対応する種目を担当する部門です。得意種目だけでなく、連続担当の負担、交代、最後の合流まで含めて準備します。

初出場では全員が楽しんで完走できる組み方を優先し、一度は走った直後の担当種目を試しておきましょう。個人の体力だけでなく、全員が同じルールを理解することがチームの準備になります。

山野井 秀太
山野井 秀太

編集メンバー

HYFITの編集メンバー。ウエイトトレーニングとボクシングに取り組み、スクワット・ベンチプレス・デッドリフトのBIG3は合計450kg。筋力を伸ばす練習と、技術や持久力が問われるボクシングの両方を続けている。HYFITでは、競技ルールやジムの公式情報を確認し、HYROXを始める人に向けた記事を制作する。

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