HYROXバーピーブロードジャンプ|動作基準と80mを続ける練習

HYROXのバーピーブロードジャンプ80mを解説。26/27の胸・手・両足の基準、折り返し、幅の比較、短い区間からの練習を整理しました。

バーピーブロードジャンプの下の姿勢
HYROX公式ジャッジ研修動画の動作実例。
HYROX

バーピーブロードジャンプは、単純に遠くへ跳べばよい種目ではありません。胸を床につけ、立ち上がり、両足で跳び、また次のバーピーへ入る。その繰り返しを80m続けるためには、合法な動作を、呼吸を崩しすぎずに繰り返す必要があります。

初めてだと、手をどこまで前に置けるのか、起き上がるときに一歩ずつ足を戻せるのか、折り返しはどうするのかも迷いがちです。26/27 Singles規則の動作基準と、短い区間から練習を組み立てる方法を分けて説明します。

80mの間、毎回同じ基準で動く

現行の26/27 Singlesルール8.4では、バーピーブロードジャンプの距離は80mです。最初は胸を床につけ、手をスタートの白線より後ろに置いて始めます。バーピーの下の位置では、胸がはっきり床に触れなくてはなりません。浅い腕立て伏せのように途中で戻す動きとは違います。

ジャンプの踏み切りと着地は両足でそろえます。規則は最大5cmの前後差を認めていますが、片足ずつ踏み出して距離を稼ぐことはできません。両足で跳んだつもりでも、疲れると片足が先に出ることがあるため、短い練習の段階で見てもらいます。

胸を床へ下ろすバーピーブロードジャンプの公式研修動画画面
バーピーブロードジャンプの動作。競技基準と罰則は26/27規則で確認します。 HYROX公式ジャッジ研修動画

大きいジャンプ一回で進む距離と、動作を止めずに繰り返せることは別です。遠くへ跳ぶために毎回長く構えると、距離が大きくても全体では遅くなる場合があります。初参加なら、まず基準を守って数回つなげられることを確認し、幅を伸ばすのはその後にします。


起き上がりと、次の手の位置を分けて覚える

床から起きるときは、足を一度に戻す方法も、一歩ずつ戻す方法も認められています。膝を使って起きることもできます。ただし、起き上がる足を、置いた手の指先より前へ出して距離を稼ぐことはできません。腕立て伏せを勢いよくすることより、足の到着位置をそろえる方が重要になります。

ジャンプで着地した後は、次の手を前足のつま先から、手首に接する掌の付け根まで30cm以内の位置に置きます。置いた手をさらに前へずらすこともできません。「手を遠くへつけば少し得をする」と考えると、動作基準を外れます。最初は床の目印を使って、距離の感覚を覚えると確認しやすくなります。

動作を四つに分ける
局面確認すること
床に下りる胸がはっきり接地する
起き上がる足を指先より前へ出さない
跳ぶ・着地する両足をそろえる。間の歩行で進まない
次の手を置く前足つま先から掌の付け根まで30cm以内。手を前へずらさない

これらの位置は、勢いがついたときほど自己判断しにくくなります。最初の体験クラスでは、数回だけ動き、横から確認してもらう方法が向いています。80mを何分で終えたかより先に、同じ基準で繰り返せるかを確かめてください。

疲れると、着地してから足を小さく動かして次の動作を整えたくなります。しかし追加のステップやシャッフルは認められません。練習では着地した位置から次のバーピーへ入るところまでを一組にし、跳ぶ部分だけを取り出して覚えない方が本番につながります。

前足から手まで30cmの距離を示す公式図
次の手の位置は、前足のつま先から、手首に接する掌の付け根まで30cm以内。 HYROX 26/27 Singles Rulebook 図007

跳ぶ幅は、呼吸を止めずに繰り返せるところから

遠くへ跳ぶほど回数は少なくなりますが、一回の負担が増えれば、長い休みが必要になることがあります。自分に合う幅は、最大跳躍の距離とは限りません。短い区間で小さめのジャンプと少し大きめのジャンプを試し、息、着地、次の動作へ入る時間を比べます。

編集部の練習例として、まず数回を一組にして、毎回胸の接地と足の位置をそろえます。呼吸が整うまで休み、同じ動きをもう一組できるかを見ます。初回から80mを連続で終える必要はありません。痛みが出たり、着地を支えられなかったりする場合は、量を増やす前に動作を見直します。

休む場所も決めておくと、苦しくなってから慌てにくくなります。たとえば立った位置で短く呼吸を整え、次の一回に入る方法があります。休むたびに歩いて距離を進めることはできません。止まることと、許されない移動を分けて練習してください。

ジャンプの衝撃に慣れていない人は、硬い床で長い距離を繰り返さないようにします。周囲に人が入らない場所と、施設が認める床面を使います。自宅の室内で無理に前進するより、体験クラスなどで場所と動作を教わってから短く試す方が現実的です。


折り返しと最後の白線で、急いで歩き出さない

会場によっては、レーンを何度か往復して80mを作ります。折り返す際は、両足が白線を完全に越えてから向きを変えます。曲がるところそのものをバーピーで回る必要はありませんが、次の区間は胸を床につけ、手を白線の後ろへ置いた位置から再開します。

最終の白線に足がかかっただけでは、完了になりません。現行ルールでは、足が線上に着いた場合は追加のバーピーブロードジャンプが必要です。「あと少しだから」と立って歩き抜けるのではなく、最後の一回をどこから跳ぶかまで確認します。

コースの周回数や方向は、当日の会場図とスタッフの案内で見ます。隣の人が折り返したから自分も同じという判断は避けてください。速い人を追い越すためにレーンを変えられる場合もありますが、安全に動くことと、指定の距離を終える責任は別です。

練習でも、短い線を二本引き、始まり、数回の動作、線を越える、向きを変える、再開するという手順を試せます。距離を伸ばすより操作を覚える日です。白線だけを見るあまり周囲にぶつからないよう、空間を確認してから行います。

両足が白線を越える正誤の公式図
折り返す前に両足を完全に白線の先へ出します。 HYROX 26/27 Singles Rulebook 図008

短い区間から、ランの後でも同じ動きができるかへ

単独で動作ができるようになったら、短い楽なランの後に数回行う方法があります。ここで確認するのは、呼吸が上がっても胸の接地や両足の着地を保てるかです。いきなり速いランと長いジャンプ区間を組み合わせると、どちらが強すぎたかが分かりません。

一回目はゆっくり始め、動作が崩れる前に終えます。次の練習では回数か距離のどちらかだけを増やし、終わった後に走り出せるかも確認します。バーピーだけで力を使い切る練習と、レース全体を考えた接続練習を分けて記録してください。

26/27 Singlesのバーピー違反は、最初の正式な警告の後、二度目に15秒、その後も違反ごとに15秒が加算されます。だからといって警告が出るまでは崩れてよいわけではありません。練習中に直せる位置の違いを残さない方が、当日の余計な停止を減らせます。

苦手な人が一日で回数を増やしすぎる必要はありません。上半身を床へ下ろす動作とジャンプをつなげるので、普段のランニングだけとは違う負担があります。動作と回復を見ながら継続し、痛みがある場合は無理に繰り返さないでください。


5mの反復から、80mへ伸ばす判断をする

導入例は、距離を測った5mを最大4本、間に60〜90秒休憩です。前に5分程度の軽い動きと、数回のゆっくりした起き伏せを入れます。床、周囲、施設の許可を確認し、最初の一本は胸・手・足の基準を確認するために使います。

ジャンプの幅を急いで伸ばさず、5mの終わりで両足が線を越えるところまで行います。着地が片足ずつになる、手をずらす、胸が床へつかない場合はその本を止め、動作を教わり直します。痛みやふらつきがあれば続けません。

4本とも同じ基準でできた次回に、10mを最大3本、間に90秒休む案があります。これは距離の段階例で、全員の必須進度ではありません。いきなり80m連続へ進めず、同じ区間の最後まで動作を保ち、休憩後に落ち着いて再開できるかを見ます。

踏切と着地の足の前後差を示す図
距離を増やす日も、両足の踏切と着地を確認します。 HYROX 26/27 Singles Rulebook 図005

バーピーブロードジャンプでよくある質問

起き上がるときに一歩ずつ足を戻せますか?

できます。ただし足を手の指先より前に置いて前進することはできません。ジャンプの踏切と着地は両足でそろえる必要があります。

次の手はどこまで前に置けますか?

着地した前足のつま先から、手首に接する掌の付け根まで30cm以内です。置いた手をさらに前へずらすことも認められません。

遠くへ跳ぶ方が必ず速いですか?

必ずではありません。一回の負担と、次の動作までの時間が変わります。短い区間で幅を変え、呼吸と動作の継続を比べます。

最後の線を踏んだら終了ですか?

26/27 Singlesでは、足がフィニッシュライン上に着いた場合、さらに一回のバーピーブロードジャンプが必要です。両足が完全に越えたことを確認します。


まとめ

80mを続ける前に、胸の接地、起きる足の位置、両足でのジャンプ、次の手の位置をそろえます。大きいジャンプより、同じ動作と呼吸を繰り返せる幅から始めてください。

折り返しと最後の白線も練習の一部です。短い区間で基準を確認し、次に楽なランとつなげます。距離を増やしたときにどこから崩れるかを残せば、次の一回で調整することが具体的になります。

山野井 秀太
山野井 秀太

編集メンバー

HYFITの編集メンバー。ウエイトトレーニングとボクシングに取り組み、スクワット・ベンチプレス・デッドリフトのBIG3は合計450kg。筋力を伸ばす練習と、技術や持久力が問われるボクシングの両方を続けている。HYFITでは、競技ルールやジムの公式情報を確認し、HYROXを始める人に向けた記事を制作する。

プロフィールを見る

トレーニング

許可しなくてもサイトを利用できます。設定はフッターの「Cookie設定」からいつでも変更できます。

プライバシーポリシー